現在のセンプレの一番人気メニューでもあり、数々のメディアやコンビニとコラボまで実現した世田谷ミートカルボですが、そのきっかけとなったのが「世田谷みやげ2014」に指定されたことでした。
当店がこの地、世田谷区尾山台にお店をオープンして15年、おかげさまで地元の皆様や各方面の食通の方から支持していただけるまでに成長させていただいた証として何とかこの世田谷の新名物としてパスタで貢献できないかと「ブランド化」を考えました。
その後公益財団法人世田谷区産業振興公社が主催している世田谷みやげの公募に応募した結果、晴れて「世田谷みやげ2014」に認定され、その後コンビニとのコラボ等につながっていくのですが、そのことについては別で詳しくお話させていただくことにします。
センプレでは常にオリジナルのメニュー開発を行っておりますが、生パスタ専門店としてお店の看板になるようなオリジナルな生パスタソースを作ろうと、まずはリサーチから始めました。
パスタの定番と言えば誰しも思い浮かべるのは、
ではないでしょうか。
さらに調べていくと「ミートソース」と「カルボナーラ」は味について人気が高く、懐かしさからは「ナポリタン」が人気という結果でした。
そんな人気のパスタソースを一皿で楽しめたらどうか
ミートソースの肉々しさの美味しさを残しつつカルボナーラのクリーミーさを楽しめ、なおかつトマトの酸味を利かし、ナポリタンのような、どこか懐かしさがあるソースを、モッチモチの生パスタで食べて楽しんでもらおう!
それがセンプレらしいソースだ!
センプレらしいソースはこれだ!
そう確信したものの、開発はそう簡単ではありませんでした。
まずは、そのままのミートソースとカルボナーラを普通に混ぜてから生パスタとあえてみましたが、もともとそれぞれの個性が強いソースどうしなので、混ぜるだけでは別々の味がするだけで味がバラバラになってしまいました。
次にミートソースとカルボナーラの比率を少しずつ替えて何度も試食しましたが、何かが違うんです。
普通のミートソースやカルボナーラソースはそれぞれ単体で美味しい、もはや独立を果たしているソースですからそれらをただ単に混ぜてしまってはかえってそれぞれの良さを消しあってしまうんですね。
それならあえて混ぜ合わせるための専用ソースを一から作ろう言う結論に至りました。
この考えは結果的に正解でした。
しかしそれからはミートソースとカルボナーラソースの試食・試食・試食の毎日。
かくして、ミートソースのあの肉々の力を十分に引き出した専用ミートソースとカルボナーラのクリーミーな美味しさを十分に引き出した専用のカルボナーラソースをついに完成させました。
いざ混ぜてみるとミートソースの美味しさとカルボナーラの美味しさが感じられました。
そしてさらに2つのソースの味の繋ぎとしてあるものを加えるとナポリタンのようなどこか懐かしさをプラスできることを発見したのです。
このあるものとは残念ながら企業秘密として、どこにもまねのできないセンプレオリジナルソースの完成です!
もちろん生パスタとの相性も抜群によく完璧な出来でした。
あれ?ミートカルボじゃない?
そうなんです。
「世田谷ミートカルボ」は当初「ミートソースのカルボナーラ」という商品名でメニューに登場していました。
わかりやすくということでこのネーミングにしたのですが、逆にわかりやすすぎて別々の味感が出てしまい、最初はなかなか人気メニューにはなりませんでした。
「この味を一度でも食べてもらえれば必ずリピート間違えない!」
味に自信があっただけに、この時はネーミングの大切さを痛感しました。
その後、更に香ばしさなどグレードアップさせ、つけた名前が「ミートカルボ」でした。
今度は、商品名がわかりやすく、そそられるメニュー名だった為かお客様の反応も良く、徐々に注文数が増えていきました。
いちど食べてもらえればバツグンに美味しいソースだからと思う自信は確信に代わっていきました。
昨今のカルボナーラ人気に乗り、当店のミートカルボの珍しさも相まって、テレビが取材してくれたり口コミのおかげもあってミートカルボは注文数で当店の代表的なナンバーワンメニューに成長してくれました。
そんな「ミートカルボ」ですが、今度はブランド付けすることによってさらに世に広まっていくきっかけとなったのが、冒頭で申し上げた「世田谷みやげの指定」です。
その年は世田谷・尾山台にセンプレがオープンして15年、世田谷の新名物としてこのパスタを世田谷より発信したいと言う思いを込めて「ミートカルボ」の前に「世田谷」を付けて「世田谷ミートカルボ」となりました。
これからさらに多くの方に「世田谷ミートカルボ」の名前と世田谷ブランドに恥じない美味しさを伝えていきたいと思っております。
ちなみにこの「世田谷ミートカルボ」お店ではいつでも召し上がっていただけます。
どうぞよろしくお願いいたします。